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感染症が健康上の脅威となる途上国への旅行前は予防接種の計画をしっかりたてましょう

免疫が出来るには一定の期間が必要

日本に比べて感染症の種類も多く、衛生状態も悪い途上国では感染症により毎年多くの死亡者がでています。途上国へ旅行する場合、ワクチンで予防できる病気については、渡航前に予防接種を済ませておくことが大切です。

下の図は一般的に渡航者が接種することが多いワクチンについて、免疫をつけるために必要となる接種回数、接種間隔をまとめたものです。渡航1ヶ月前に1回目の接種を終えていないと、免疫をつけた状態で旅行に臨むことはできないことがわかると思います。

医師が認めた場合、複数の種類のワクチンを同時に接種することができます。海外へ渡航する場合、出発まで時間があまりないことも多いので、自ずと同時摂取が多くなります。同時に受けると副作用の頻度や程度が増大すると心配する人が少なくないようですが、そういうリスクは全くありません。

感染症に対する抵抗力は、ワクチンを接種してすぐに備わるわけではありません。一般的に不活性化ワクチン(上図の黄熱以外の全てのワクチン)は、複数回接種することで徐々に免疫力が高まっていき、感染症から身体を守るレベルになります。したがって、基礎免疫として複数回の接種が必要となるのです。

ワクチンの種類 基礎免疫に必要な接種回数 1回目と2回目の接種間隔
A型肝炎 2回 2〜4週間
B型肝炎 2回 4週間
破傷風 2回 4週間
日本脳炎 2回 1〜4週間
狂犬病 2回 4週間
黄熱 1回 -
 
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