コンタクトレンズ、メガネの紛失・破損に備えてスペアを用意しましょう
コンタクトレンズは、角膜と球結膜(白眼)、瞼の裏側にある瞼結膜から構成されている空間で涙に浮かぶ形で機能しています。レンズの動きがまばたきによって促され、コンタクトレンズと角膜の間にできる涙層の涙が入れ替わることで、角膜への酸素供給が行われます。
したがって、コンタクトレンズを装着したまま寝てしまうと、瞬きがなくなりコンタクトレンズの動きもなくなるため、角膜への酸素供給が不足し、角膜浮腫がおきてしまいます。
また、旅行でコンタクトレンズの装着時間が長くなり、角膜の代謝回復時間が十分でなくなると、角膜に負担がかかり、浮腫の原因になります。角膜浮腫が起きると、目の痛み、流涙、物がぼやける、充血などの症状が現れます。
このような症状が現れた場合、コンタクトレンズの装着はしばらく控え、その間はメガネを使用するのがベターです。角膜を保護する成分の入った点眼薬、抗菌薬を点眼するのもよいでしょう。眼の伊丹や充血を自覚していながら、コンタクトレンズの使用を続けるのは症状を悪化させるだけです。
角膜は可視光線は通しますが、紫外線は吸収されるので、紫外線に長時間晒されていると浮腫が起こり、眼に強い痛み、激しい流涙などの症状が現れます。旅行で積雪地やビーチなどへ出かけるときはサングラスを忘れないようにしましょう。
遮光性のある材質で作られたコンタクトレンズもありますが、野外の強い光に対してまで、十分な紫外線防止効果があるとはいえないので、過信は禁物です。メガネを使用していてサングラスの着用が難しい方は、紫外線吸収率が高いメガネやサンバイザーなどを利用しましょう。
コンタクトレンズを外した後の洗浄、保存も旅行中はしっかり行う必要がありますが、使い捨てタイプのコンタクトレンズは、洗浄の必要もなく、破損や紛失しても大丈夫なので、旅行では重宝するでしょう。